大和言葉🌟この瞬間がずっと続いてほしい🌟
源実朝の和歌「世の中は常にもがもな 渚漕ぐ 海人の小舟の 綱手かなしも」は、変わりゆく時代の中で「今この瞬間が永遠であってほしい」と願う気持ちを描いています。
渚で小舟をひく海人の手は、ただの漁の様子ではなく、人生を必死に生きる人の姿の象徴です。その手に感じた「かなしさ」は、哀しさであり、いとしさでもある。
儚い世界だからこそ、美しさがきらめく――この歌は、そんな人生のロマンをやさしく伝えてくれます。
海の音が静かに聞こえる夕方。
「こんな時間、いつまでも続けばいいのに…」って。